会社を経営しているが思うように経営できない…。起業したいが経営のイメージがなかなかつかめない…。
経営というもの自体がどこか曖昧でよく分からない…。経営は難しい…。
経営をしているが、目の前が真っ暗で、今後何をすれば良いのかが分からない…。
あなたはこのような悩みを持っていませんか?
おそらく、経営者のほとんどの人がこういった悩みを持っていますが、このような悩みを持つ理由はたった1つです。
それは、正しい本物の経営を学んでこなかったからです。正しい本物の経営を学んでこなかったからこそ、経営がなんだかよく分からないものになってしまっているのです。
そして、正しい本物の経営は学んでいないくせに、変なところで意味不明なものを学ぶから、何がなんだか余計に分からなくなり、ぐちゃぐちゃになっているのです。
訳の分からないものを学べば、訳の分からない結果になるのは当然のことです。だから、ちゃんと経営を理解するために、正しい本物の経営を学ぶようにしましょう。
今回の記事では、その正しい本物の経営を学ぶ際の一番の大前提である「経営」の正しい意味から分かる本当の経営について解説していきます。
ここまでの記事をしっかりと読んでくれた方にとっては、今までの記事のまとめとなりますので復習もかねて読んでみてください。また、はじめて読む方で、理解に苦しんだ場合は各記事を確認するようにしてください。
目次
経営の正しい意味を答えることができますか?
まずは経営の正しい意味についてですが、あなたは経営の正しい意味を答えることができますか?
「今、会社を経営しています。」や「これから経営をするつもりです。」と言っても、経営の正しい意味をあなたは知っていますか?
もちろん、今までそんなことを教えてくれる人がいなかったので、知らないのは当然のことでしょう。
では、経営の意味も知らずにどうやって経営するのでしょうか?
このように、伸びない会社の経営者や失敗する経営者ほど、言葉の定義を知らずにあいまいに言葉を使ってしまっているのです。
そんなもので上手くいくはずがありません。経営の意味も知らないのに正しい経営をすることなど不可能なことなのです。だからまずは、「経営」の正しい意味を知るようにしましょう。
では、さっそく「経営」の正しい意味についてです。
経営の正しい意味=継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動
分かりやすく言うと、何かのビジネスにお金を「投資」し、その投資したビジネスから発生したお金を「回収」します。そして、その「回収」したお金を、さらにビジネスへ「再投資」し、その「再投資」からお金を「再回収」して、「再々投資」するということを繰り返すことです。
図で表すと以下のようになります。
「投資」→「回収」→「再投資」→「再回収」→「再々投資」→「再々回収」→「再々々投資」→「再々々回収」
このように、”お金をビジネスに投資して、そのお金をビジネスで回収する” という仕組みと活動を続けることを経営というのです。これ以外に経営の正しい意味はありません。
にもかかわらず、「経営の意味は何ですか?」とたずねると、なぜか「自己実現です」や「社会貢献です」や「利益の追求です」や「株主への貢献です」という答えが出てくるのです。
しかし、これらは経営の目的や結果であって、正しい意味ではないのです。
経営の正しい意味は、”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動” 以外にはありません。これ以上でもこれ以下でもないのです。まずは、この経営の正しい意味を理解しておいてください。
経営の正しい意味を知れば、ビジネスが成長しない理由が分かる
ここでは経営の正しい意味を知ったうえで分かることについて解説していきたいと思います。
さきほど解説した経営の意味ですが、その「投資」「回収」の金額が大きくなることを、経営が《成長》していると言い、金額が小さくなることを《衰退》していると言います。また、この「投資」と「回収」のサイクルが止まってしまうことを《倒産》と言うのです。
たとえば、「先月まで300万円かかってい家賃が、今月から600万円になりました!」と言った場合、投資の金額が2倍になっています。
つまりこれは、店舗が2倍に増えたということです。このように、投資の金額が増えている所をみれば、経営が成長していることが分かります。
次に、「先月までは600万円の家賃がかかっていましたが、今月から家賃が300万円になりました 。」という場合は、投資の金額が2分の1になっています。
つまりこれは、店舗が半分に減ったということを表しているのです。このように、投資の金額が減っている所をみれば、経営が衰退していることが分かるのです。
最後に、「先月までは300万円かかっていた家賃ですが、今月から家賃が0円になりました。」という場合は、投資の金額が0円になっています。つまりこれは、ビジネスが終わったことを表しているのです。要するに、倒産です。
この3つの現象をまとめてみましょう。
投資の金額が増えると《成長》を表します。投資の金額が減ると《衰退》を表します。そして、投資が止まると《倒産》を表します。
さて、あなたの会社は成長していますか? もし成長していないとすれば、その理由がなにか分かりますか?
簡単ですよね。あなたの会社が成長していない理由は1つしかありません。
それは、お金をビジネスに投資していないからです。たったそれだけのことです。ビジネスにお金を投資していないから、全く成長できていないのです。
実はこれが、あなたのビジネスが成長しないたった1つの理由なのです。ビジネスにお金を投資していないというたったこの1点だけが、あなたのビジネスが成長しない理由なのです。
このこと以外に、ビジネスや会社が成長しない理由はありません。
それなのにこの国では、ビジネスが成長しない理由を「経営者の人間的な成長が…」とか「売上高が低いことが…」などといった、わけの分からないことを言ってしまうのです。
経営者としての人間的な成長がなくても、投資することができるお金がある会社はどんどん成長していきます。その証拠に、人間的な成長がまだまだ不十分であるはずの、若い経営者がどんどん伸びていっているじゃないですか。
「人間的な成長が会社の成長に必要だ」ということが本当であれば、まだまだ若い経営者が成功するはずがありません。でも、若い経営者が成功しています。
ということは、人間的な成長と会社の成長には、何の因果関係もないということなのです。
また、「売上高が低いことが成長できない原因だ。」ということを言ってしまう人もいますが、売上高と会社の成長とのあいだにも、直接的な因果関係はありません。
売上高が低くても、投資するお金を持っていれば、別のビジネスに投資して成長していくことができます。逆に売上高が高くても、利益を出せずにお金がない場合は、投資するお金がないということですから、ビジネスが成長していくことはないのです。
だから、売上高が低いことと会社やビジネスが成長することには、直接的な因果関係はないと言えるのです。
ビジネスや会社が成長しない理由はたった1つです。
経営の正しい意味である ”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動” から分かるように、お金をビジネスに「投資」していないから、成長することができないのです。
では、どうしてビジネスに投資することができないのでしょうか?
ここでは、ビジネスを成長させるための「投資」がどうしてできないのかを解説していきますが、その理由というのはごくごく簡単で、たった1つだけなのです。
ビジネスを成長させるための「投資」がどうしてできないのかと言うと、「投資するお金が無いから」です。たったこれだけの理由です。
お金が無いから投資ができず、投資ができないからビジネスが成長しないのです。これ以外にビジネスが成長しない理由など、どこにもありません。
つまり、ビジネスが成長しないすべての元凶は「お金がないこと」にあるのです。
その証拠に、もしあなたに「この100億円、自由に使っていいですよ。」と言って、サッと100億円を誰かがあなたに渡せば、ビジネスを成長させることなどカンタンにできますよね。
もしできないと思うのなら、あなたはビジネスという世界に足を踏み入れるべきではありません。でも、100億円という資金があれば、「絶対に成功することができる!」と思いますよね。
これはどういうことを意味するのかというと、あなたも分かっているということなのです。
「お金があれば成長することはできるが、そのお金がないんだ。」というコトを、あなたも心の中では分かっているのです。
その証拠に、何かしようと思っても、「お金がないからな〜。」という結論になりませんか? 「おれの人間性や人格がな〜。」とはならないでしょう。
経営を成功させるためにいろいろなところで勉強し、「経営者の人格が大事!」や「経営者の人間性が大事!」と学んでも、結局何もできないのは、お金がないことが原因だとあなたにも分かっているのです。
でも、その現実から逃避したいから、経営者の人間性や人格などといった訳の分からない、しょうもない世界に入ってしまうのでしょう。
経営者の人間性や人格をどれだけ鍛えても、お金がなければビジネスが成長することはありません。なぜなら経営は、正しい意味からも分かるように、まずはお金を「投資」しなければならないからです。
お金がないから投資ができず、投資ができないから回収の額が増えないのです。そしてそのままでは一生、ビジネスが成長することはありません。
だから、経営者として最初にやるべきことは「お金を作ること」なのです。どのような形でもいいから、経営者ならお金を作ってこなければなりません。
そしてその一番簡単な方法が、今あるビジネスで利益を出すことなのです。だからこそ、経営には利益というものが絶対に必要なのです。
” 継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動 ” を正常におこなうには、キャッシュフロー(お金)の源泉である「利益」というものを出さなければなりません。
この利益を出せない時点で、ビジネスの成長は見込めないのです。
それほど、経営において利益というものは大事なものなのに、なぜかこの国では儲ける経営や、利益が出る経営が批判される風潮があるのです。
もちろん、一般人がそのように言うのであれば問題ありませんが、よりによって経営者ともあろう人間が、「利益度外視の経営」や「儲からない仕事が肝心」などといった訳の分からないことを言っているのです。
経営という活動をしている限りは、「投資」「回収」の仕組みとその活動をうまく行わなければなりません。そのためには、「投資」をするためのお金の源泉ある「利益」は、必ず出さなければならないのです。
利益を出せない経営者など、経営者とは言いません。利益を出せない時点で、もはや経営者失格なのです。経営者という人間は、利益をしっかりと出し、投資をするためのお金を作って、会社を成長させていく人間のことを言います。
「それがしたくてもできないんだ…」と言うのならまだしも、みずからその役目を放棄する経営者は、もはや経営という領域から退散してください。なぜなら、そんな経営者は経営に向いていませんから。
利益さえも追求できない経営者がトップにいるせいで、その会社の社員が苦しむのです。自分たちの将来に夢も希望も持てないのです。なぜなら、会社が成長しないということは、自分たちの給料も増えないことを同時に意味するのですから。
経営するのであれば、「投資」「回収」の仕組みとその活動をうまくいかせるために、お金をゲットしなければなりません。あなたにそれができないなら、会長にでも退いて、できる人を社長にするべきなのです。
どちらにしても、経営者や起業家が最初にやるべきこととは、お金を作ることです。
いい経営者の条件とはなにか?
さてここまでは、経営の正しい意味や、その意味から分かるビジネスが成長しない理由、そして、ビジネスを成長させるために必要なものについて解説してきました。
ここまで読んできて分かったと思いますが、経営の正しい意味を知ると、経営に関する本質的なことが数多く分かるようになります。
もちろん、今まで解説してきたことだけではありません。実は、「いい経営者の条件」というものも、経営の正しい意味を知った途端に分かるのです。
さて、あなたはいい経営者の条件とはいったい何だと思っていますか?
世の中では、いろいろな書籍やセミナーでさまざまなことが言われていると思います。
たとえば、以下のようなものです。
- 素直であること
- 勉強好きであること
- プラス思考であること
- 行動が素早いこと
- 人格が素晴らしいこと
- 人間性が素晴らしいこと
もちろんこれらは、経営者にとって必要なものです。ないよりはあったほうがいいでしょう。しかし、これらがすべてそろっていても、ある条件を満たさなければ、いい経営者とは言えません。
では、いい経営者を満たすある条件とはいったい何でしょうか?
さきほどと同じように、経営の正しい意味から考えてみましょう。経営の正しい意味から考えれば、いい経営者の条件というのが分かってきます。
経営の正しい意味は、”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動” でしたよね。
だとすると、いい経営者の条件とはいったい何ですか?
何もむずかしくありません。継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動がうまいことです。たったこれだけです。これがいい経営者の条件なのです。
この条件を満たさない限り、いい経営者になることは絶対にできません。
分かりやすく言うと、経営という活動さえもろくにできない人間が、いくら人間性を磨いても、いくら人格を磨いても、いくら勉強好きでも、いくら素直でも、いくらプラス思考であっても、いくら行動力があっても、いい経営者になることはないということです。
経営の意味が、”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動” ですから、それがちゃんとできない経営者はいい経営者だとは言えません。
だから、あなたがいい経営者になりたいと思うのなら、なによりもまず、経営という活動がどうすればうまくできるのかについて学ぶべきなのです。
経営という活動さえろくにできていないのに、「人格の磨き方」や「人間性の磨き方」を勉強しても、いい経営者になることはありません。いい人間になることがあっても、いい経営者にはなれないのです。
そういった人格や人間性の勉強は、経営という活動がしっかりとできるようになってからおこなうものです。経営という活動がしっかりとできるようになった時に初めて、それらが生きてくるのです。
経営という活動もちゃんとできていないのに、人格や人間性を磨くのは、ただのお坊さんです。
あなたはお坊さんではありません。経営者なのです。だったら経営者らしく、経営という活動がうまくいくためにはどうすればいいのかということを学び、考えるべきなのです。
人格や人間性の勉強は、ビジネスとは関係のないところでしてください。それらは、ビジネスにとって全く不要だとは言いませんが、そんなことでビジネスがうまくいくほど、ビジネスは甘い世界ではありません。
いい経営者になるためには、まずは何よりもさきに、”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動” がうまくできるようになる必要があるのです。
このことは、経営の正しい意味が証明していることなのです。
言っている意味は分かりますよね。何もむずかしくありませんよね。経営の正しい意味が分かれば、その時点でいい経営者の条件も分かるのです。
これを、世の中の経営コンサルタントは、いい経営者の条件の話をする時に、経営の意味さえも明確にせずに進めてしまうのです。当たり前のことですが、経営の正しい意味さえも分かっていない人が、いい経営者の条件など分かるわけがありません。
こんなコンサルタントの話を真に受けてしまった人は、本当に悲惨です。なぜなら、正しくないことを正しいものだとして教えられているのですから。
普通に考えればおかしいことを、あたかも正しいことのように教える輩がたくさんいるから、この国は未だに、すべての事業所の99.7%が中小企業のままなのです。
これは、世の中に蔓延する訳のわからない指導者の責任だと言えます。
少し話がずれてしまいましたが、いい経営者の条件というのは、経営の意味が ”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動” ですから、その仕組みづくりと活動がうまいことです。
この経営の活動がうまくできていないのに、他のものを鍛えても何もなりません。
あなたが経営者であるのなら、ちゃんとした経営という活動をおこなうことが、いい経営者になるための第一歩なのです。
最後に…
どうでしたか?
経営の正しい意味を知ったとたん、経営のさまざまな本質的な部分を理解できたと思います。これを世の中のコンサルタントは、経営の意味さえもちゃんと定義しないのに、訳の分からないことをいろいろと言い始めるのです。
経営の意味を聞いているのに、目的や結果を答えたり、心構えを答えたりしてしまうのです。
こんな人から学んだ時点でもう終わりです。おそらく、売上高の意味の定義もあいまいですし、販促の意味の定義もあいまいでしょう。
意味さえも知らないものについて、何かをしようとしてもうまくできるわけがありません。むしろ、できた方がおかしいのです。
経営者であるのなら、経営やビジネスについて学ばなければなりません。
それなのに、どこからか道を踏み外して、人格や人間性や意識という雲をつかむような、フワっとした世界に入っていってしまっているのです。
もう、そのような論理とはかけ離れた世界に入ってしまった時点で、あなたには何もできなくなるということを覚えておいてください。
なぜなら、そのような勉強をしたからといって、「どのようなビジネスが良いか」や「どのような商品が良いか」「どのような価格が良いか」ということを知ることなどできませんから。
これは当たり前のことです。ビジネスとは論理と科学でやるものですから、なにか得体の知れないものを使ってやろうとする方がおかしな話なのです。
Bizdomでは、こういったわけの分からないことや間違ったことを指摘し、本当に正しい経営やビジネスの知識や情報を提供しています。
事実を言えば、むかついて読まなくなる人もいると思いますが、あなたに迎合して、あなたが「気持ちいいー!」と感じることを言おうという気は、さらさらありません。
事実を言って、それで嫌な気持ちになるのなら、嫌な気持ちになっていればいいのです。そして、Bizdomから立ち去ればいいだけの話です。
しかし事実を学ばなければ、もうビジネスの世界で生きていくことができないということだけは分かっておいてください。
それでは、今回の記事はこれで終わりにしたいと思います。