【問題です!】売上の正しい意味をあなたは答えられますか?パート2

2015-11-15

 約 11 分

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売上の意味2

ぜんぜん売上高が上がらない…。どうすれば売上高が上がるのかが分からない…。売上高を上げたくてしょうがない…。

このような悩みは、ほぼすべての経営者や起業家が持っている悩みだと思います。

しかし、「じゃあ、売上高の正しい意味は知っていますか?」と聞いても、ちゃんと答えられる人はまずいません。

では、売上高の正しい意味も知らないのに、いったいどうやって売上高を上げるのでしょうか。

売上高の意味も知らないのに、売上高が上がるわけがありません。

そこで今回の記事では、売上高の正しい意味について解説していきたいと思います。売上高の正しい意味を知れば、売上高をカンタンに上げる方法が分かるのです。

ちなみに、売上高の正しい意味は2つあります。もっとも大事な1つ目は、前回の記事で解説しましたので、まだ読んでいない方はその記事を先に読むようにしてください。(【問題です!】売上の正しい意味をあなたは答えられますか?【その1】

今回の記事では、2つ目の売上高の正しい意味について解説していきたいと思います。

また、今回の記事では、前回の記事を読んでもらっていることを大前提として、解説を進めていきたいと思います。よって、前回の記事は必ず読んでもらうようにオススメします。(【問題です!】売上の正しい意味をあなたは答えられますか?【その1】

売上高の正しい意味が何か答えられますか?

さっそくですが、あなたは売上高の正しい意味がいったい何かを答えられますか?

前回の記事をしっかりと読んでくれた人は、売上高の1つ目の意味を理解していると思います。

売上高の正しい意味というのは、あなたが売り上げた金額合計ではなく、お客が買い上げた金額合計です。つまりひとことで言うと、売上というものは売り上げではなく買い上げだということです。

このように、売上高をお客が買い上げた金額合計というふうに認識するからこそ、すべての対策が変わってきます。

たとえば、売上高を「お客に売り上げた金額合計」と間違えて認識している場合、売上高が下がった時や売上高が上がらない時には「どうすれば売れるか?」などという発想をします。

そしてそんな考え方をするからこそ、あの手この手のテクニックを使ってお客に売りつけようとするのです。

しかし、お客が「いらない!」と言った商品やサービスは、どれだけ売ろうしても売れることはありません。たまに、「どんなものでも売り方がよければ売れる!」という人がいますが、そんなバカなことはありません。

あなたがお客の立場に立てば、こんな当たり前のことは分かるはずなのです。

たとえば、あなたはこの記事を読んでいます。だから、経営やビジネスに関しての商品を売れば、あなたは買うかもしれません。しかし、仮面ライダーのフィギュアをあなたに売っても買わないでしょう。

どんな売り方をしても買うわけがありません。なぜなら、そんなものはあなたが必要としていないからです。つまり、お客が必要のないものは、どんな売り方をしようがお客が買うことはないのです。

こうやってお客の立場に立てば簡単に分かることが、売る立場になった途端にいきなり何も見えなくなるのです。

そして、何も見えなくなるから、売れなくなった時の対策として「どうすれば売れるか?」という売り方の問題になってしまうのです。

これらはすべて、売上高の意味を ”自分がお客に売り上げた金額合計” というふうに、間違えて認識しているからです。

こんな認識では、そもそも売れるはずがありません。なぜなら、最初のスタートが間違えているのですから。

しかし、この売上高の意味を「お客が買い上げた金額合計」という正しい認識に変えることで、すべては変わってきます。

売上高が上がらないということは、お客が買い上げない、つまり、お客が自分のところの商品を買いたいと思っていないということです。

だとすると、それを解決する対策というのは「買いたいと思っていない商品をどう売るか?」ではありません。

正しい対策は「お客が買いたいと思う商品を扱う」なのです。そして、お客が買いたい商品を扱っていても、それを買えなければ意味がないので、「お客が買える価格にする」ということなのです。

つまり、売上高の意味を” お客が買い上げた金額合計 “という認識に変えた途端、売上高が上がらない時の対策は、お客の欲しい商品を、お客の買える価格で提供するということになるのです。

売上高が上がらない時の理由というのは、2つです。あなたの扱っている商品がお客が欲しい商品でないか、あるいは、欲しいと思う商品だけれども、買える価格になっていないかなのです。

このように、売上高の正しい意味を知ればすべての認識が変わり、そのうえでの対策も変わってくるのです。それほど、売上高の正しい意味を知るということは大事なことなのです。

これが売上高の正しい意味の1つ目です。少し解説が長くなりましたが、前回の記事を読んだ人は復習だと思っておいてください。

さてそれでは、売上高の正しい意味の2つ目について解説していきたいと思います。

では、売上高の正しい意味の2つ目とはいったい何でしょうか?

売上高の意味⑵ = 所有資産を金銭に等換する行為とその活動

売上高の正しい意味の2つ目は、” 所有資産を金銭に等換する行為とその活動のこと ” です。

漢字ばかりなので少しむずかしく感じるかもしれませんが、中身についてはカンタンですので心配しないでください。

まずは中身を説明する前に、ややこしい言葉を分かりやすくしておきましょう。

まずは「所有資産」についてですが、これはあなたの持っている資産のことです。そして、次の「金銭」というのはお金のことです。さらに、次の「等換する」というのは等価交換の略なのですが、ここではややこしいので交換するとでも思っておいてください。

つまり、売上高の正しい意味の2つ目というのは、あなたの持っている資産をお金に交換する行為とその活動のことなのです。

まったくむずかしくありませんよね。もっと簡単に言うと、売上高というのは、あなたが持っている資産をお金にかえる行為なのです。

売上高、つまりお金をもらうという行為は、すべてこの言葉で説明がつきます。(もちろん、詐欺など別です。)

もっと分かりやすくいうと、お金をもらうというすべての行為は、自分の持っている資産を売るなり、貸すなり、利用してもらうなりした結果だということなのです。

たとえば小売業の場合、店舗という資産を利用し、商品という資産を売ることによって資産をお金にかえています。

不動産業の場合は、持っている賃貸資産を貸したり、持っている土地資産などを売ったりして、資産をお金にかえています。

また、製造業の場合、持っている工場資産というものを利用して、製品資産を作り、それを売ったりして、資産をお金にかえています。

営業会社の場合は、持っている人的資産を利用し、商品資産を売って、資産をお金にかえているのです。

サラリーマンの場合は、持っている時間資産、労働資産、技術資産というものを売って、資産をお金にかえているのです。つまり、サラリーマンもビジネスをしているということなのです。

そしてBIzdomの場合は、持っている「情報」という資産と、「知識」という資産をお金にかえているのです。

売上を上げ方の図

以上のように、すべてのビジネスにおいての売上高というのは、自分の持っている資産を使うなり、売るなり、利用してもらうなりした結果、発生しているお金のことなのです。

つまりこれは逆に言うと、あなたの資産が「0」の場合は、売上高を発生させることは、絶対にできないということです。

だから、もしまだビジネスを始めていない人は、まずは資産を持つこと、作ることから始めてください。

さて、ここではあなたの資産がなにかを明確にしてください。

あなたの資産は、いったい何ですか? まずはあなたの資産を棚卸ししてみてください。分かりやすく言うと、あなたの持っている資産をすべて書き出してみてください。

なぜなら、あなたの持っている資産を明確にしなければ、売上を上げる正しい対策が打てないからです。

工場資産ですか?商品資産ですか?人的資産ですか? 知識資産ですか? 情報資産ですか? 店舗資産ですか? 製品資産ですか?

まずは時間をとって、あなたの持っている資産をここで明確にしてみてください。近くにあるメモ用紙でもいいので、実際に書き出してみてください。

できましたか? あなたの持っている資産がなにか分かりましたか?

分かりましたよね。これであなたの売上高はカンタンに上げることができるのです。

売上高を簡単に上げる方法とは?

あなたの持っている資産が明確になれば、売上高を上げることほどカンタンなことはありません。

では、売上高を簡単に上げる方法とはいったい何でしょうか?

それは、あなたの持っている資産をふやすことです。たったこれだけのことです。自分の持っている資産をふやすことによって、売上高というのはカンタンに上がるのです。

売上高の正しい意味が、” 所有資産を金銭に等換する行為とその活動のこと ” でしたよね。

要するに、持っている資産をお金にかえているわけですから、その資産がふえれば回収できるお金、つまり売上高は増えるに決まっています。

たとえば小売業の場合、持っている店舗資産と商品資産をふやすことによって、売上高は上がります。もし、現在1店舗という資産なら、これを10店舗にした途端に、単純に計算して売上高は10倍まで上がるのです。

また、不動産業でいうと、今まで1,000万円の土地資産を持っており、それを年率10%で貸していた場合、100万円の賃料(売上)が得られます。

もし、この1,000万円の土地資産をふやし、10倍の1億円の土地資産にすると、年率10%で1,000万円の賃料(売上)になるのです。

つまり、土地資産を10倍にしたとたん、賃料(売上)も10倍に上がるのです。

このように、持っている資産をふやすことによって売上高というのはカンタンに上がるのに、世の中で出回っている売上高の上げ方は、チラシや広告、営業、販促、マーケティングなのです。

確かにこういうものでも、売上高は上がります。ただ、これらの効果というものは一過性のもので、短期的な効果しか出ません。

そして、これらをしなければお客が来ないという、非常に悪循環な経営構図になってしまうのです。つまりこれはどういうことかと言うと、これらは本質的な解決にはならないという意味なのです。

本質的な売上の上げ方とはいったい何か?

売上高というのは、持っている資産をお金にかえることで上げられるものです。だから、売上高を上げたいのなら、持っている資産をふやすしかありません。

これこそが根本的で、本質的な売上高の上げ方なのです。

たとえば、単体の小売業で日本一の売上高を誇るセブンイレブンについて考えてみてください。

セブンイレブンは、約50坪の店舗資産を16,000店以上も持っています。つまり、50坪×16,000店で、約80万坪の店舗資産をセブンイレブンは持っているのです。(データは2014年)

日本で80万坪の店舗資産を持っている小売業など、他に見当たりません。だからこそ、小売業で3.6兆円という日本一の売上高をたたきだしているのです。

セブンイレブンがチラシや広告や販促や接客をしていますか?

していませんよね。そんな短期的な効果しかでないことはせず、資産をふやし続けることで、売上高を上げているのです。

つまり、売上高を上げること自体は、非常にカンタンなことなのです。売上高を上げることほどカンタンなものはありません。

師匠が指導している会社でもこうやって資産をふやし、売上高を2倍、5倍、10倍にふやしているところはたくさんあります。そして、この人たちはみんな口を揃えて言うのです。

「売上高ってこんなに簡単に上がるんですね。」

当たり前のことです。売上を上げることほどカンタンなものはありません。

売上高の意味が、持っている資産をお金にかえる行為ですから、その持っている資産がふえれば、売上高が上がるのは当たり前のことなのです。

このように、売上を上げることは非常にカンタンなものであるのにも関わらず、なかなか売上高が上がらない会社がたくさんいます。

その理由はカンタンです。そもそも資産をふやしていないからです。資産がふえていないのに、売上高が上がることなどありません。

最後に

売上高の正しい意味の2つ目は理解できましたか? まったくむずかしくありませんよね。

売上高というのは、持っている資産をお金にかえる行為とその活動です。つまり、資産を持っていない人はお金を得ることなどできないし、資産をふやさない人は得られるお金をふやすことはできないのです。

あなたは「売上高を上げたい!」と思っていますか? じゃあ、そのための資産はふやしていますか?

もし、資産をふやしていないのなら、売上高が上がることはありません。資産もふやしていないのに、売上高が上がることの方がおかしい話なのです。

前回の記事と今回の記事で、売上高の正しい意味を2つ解説しました。この2つを本当の意味で理解できたら、売上高が上がらない原因とその対策が、はっきりと見えてくるのです。

もちろん、この2つだけではありません。もっと数多くの売上高が上がらない原因と、売上高を上げるための対策があります。でも、この売上高の根本である2つでさえも明確に理解していない人が多すぎるので解説しました。

それでは次回の記事では、今回と前回の記事で解説した売上高の正しい意味から分かる、売上高を上がらない原因と対策について解説していきたいと思います。

次回の記事:売上をいとも簡単に上げる方法|売上の正しい意味から考える

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