おそらくあなたは、経営やビジネスにとって最も重要なことは学んでいません。
はじめからこんなことを言うのは気が引けますが、ちゃんとしたことは何も学んでいないはずです。というのも、もし正しいものを学んでいたとしたら、ビジネスは成功しているはずだからです。
つまり、今この記事を読んでいるという時点で、ビジネスや経営の最も重要なことは学んでいないという証明なのです。
本当は絶対に知っておかなければならないことなのに、そのことを学んだこともないし、気にもしたことがないのです。正確に言うと、教えてくれる人がいなかったというのが正しいかもしれません。
その結果、経営やビジネスをやってもうまくいかないし、新たなビジネスをやろうと思っても、思うようにならないのです。
そこで今回の記事では、経営やビジネスが手に取るように分かるために、絶対に知っておくべき重要なコトについて解説していきたいと思います。
あなたがこの記事を読み終わった頃には、経営やビジネスが手に取るように分かるための方法を理解できているはずです。
目次
「経営」の正しい意味を答えられますか?
ビジネスや経営をするにあたり、あなたが普段、何気なく使っている言葉がいくつもあると思います。
ビジネス上で使われる言葉は非常に多いのですが、その言葉の正しい意味を知ったうえで、あなたは使っていますか?
「んっ? どういうこと? 言葉の意味? ちゃんと知って使ってるよ。」という感じでしょうか?
では、あなたが普段、何気なく使っている「経営」という言葉の正しい意味を答えてみてください。
経営の正しい意味とはいったい何でしょうか?
少し時間を取って、「経営」の意味を考えてみてください。
念のために言っておきますが、「経営」の意味は以下のようなものではありません。
- 自己実現
- 利益の追求
- 株主への還元
- 社会貢献
これらは「経営」の目的や結果であり、決して正しい意味ではないのです。
では、「経営」の正しい意味とはいったい何なのでしょうか?
これはおそらく答えらないでしょう。なぜなら、「経営」の正しい意味は、自分の頭で考えれば出てくるようなものではないからです。
たとえば、「Lunch」という言葉は日本語で「昼食」という意味ですが、「Lunch」という文字を見て、それがどんな意味かをどれだけ考えても分かりません。
これと同じように、「経営」の意味というものは、考えたからといって、出てくるものではありません。「知っているか、知らないか。」という、ただその1点だけなのです。
つまり、意味を答えられないということは、その意味を知らないからなのです。
さて、あなたは現在、会社を経営している、あるいは経営をしようとしている方だと思うのですが、その「経営」という最も大事な意味さえも、これまで学んできていないということです。
では、「経営」の意味が何か知らないのに、どうやって「経営」をするのでしょうか?
できるわけがありません。意味が分からないのに経営できた方がおかしいのです。
「えっ? 一応、経営はできてますよ。」と思うあなたには、意味が分からないとできないという証明をしておきましょう。
「整理整頓」という言葉の正しい意味を知っていますか?
あなたは「整理整頓」という言葉の意味を知っているでしょうか?
「整理整頓」の言葉の意味を答えてみてください。念のために言っておきますが、「きれいにすること」や「片付けること」ではありません。
そんなあいまいな意味で「整理整頓」という行動が完了するわけがありません。その証拠に、あなたの部下に「整理整頓しろー!」と命令しても、なかなか思うようにやってくれません。
これは、その部下が整理整頓できないのではなく、「整理整頓」という意味をあなたが知らないからです。
きれいにすることも片付けることも、個人によって感覚が違うので、整理整頓という行動の結果にばらつきを生んでしまうのは、当然のことなのです。
では、「整理整頓」という言葉の意味はいったい何でしょうか?
整理 = 定位置を決め、元の位置に戻すこと
整頓 = 要らないものを捨てること
このように、言葉の意味を知った途端に、整理整頓という行動ができることが分かるはずです。そして、その結果にばらつきが生まれることもありません。
なぜなら、この言葉どおりにやれば良いだけの話ですから。元の位置に戻す、あるいは元の位置がないのであれば定位置を決めて収納し、それ以外のものは捨てるという選択肢しかないのですから。
つまり、言葉の正しい意味を知った途端、行動が明確になるのです。そして行動が明確になるからこそ、その行動を間違いなく達成することができるのです。
分かりやすく言うと、「整理整頓」の意味が明確になったからこそ、「整理整頓」という行動が完遂できる(完全に成し遂げる)ということなのです。
「整理整頓しよう!」と言っても、整理整頓の正しい意味を知らなければ、整理整頓はできません。
このことは、経営の意味に関しても一緒なのです。経営できているつもりでも、経営の正しい意味を知らなければ、正しい経営などできるわけがないのです。
そして、正しい経営をしていないからこそ、経営が成功していないという結果になっているのです。
他にも、経営という活動においては以下のようなさまざな悩みがあります。
売上高が上がらなくて困っているのです…
この悩みは誰しもが持っていることですが、じゃあその前に、「売上高」の意味っていったい何ですか?
あなたは、売上高の正しい意味を答えられますか?
売上高の正しい意味というのは、「売り上げた金額合計」ではありません。どこかで間違ったことを教えられますが、それは売上高の正しい意味ではありません。
実は、売上高の正しい意味というのは2つあります(これについては別の記事で解説します)。
以上のように、売上高の正しい意味を知らずに、「売上高が上がらなくて困っているんです…」と言うことなど、笑止千万です。
他にもまだまだあります。
品揃えを豊富にしようと思うのですが…
「売上を上げるために、品揃えを豊富にしよう!」と考える方がいます。品揃えを豊富にすれば、売上は上がります。
では、その「品揃え」の正しい意味と「豊富」の正しい意味は、いったい何ですか?
まさか、「品揃え」の意味も「豊富」の意味も知らずに、「豊富な品揃え」を実現することができると思っていませんよね?
「品揃え」の意味も、「豊富」の意味も知らずに、「豊富な品揃え」を実現することなどできません。
品揃えの意味も分からず、豊富の意味も分からずに、「品揃えを豊富に…」などと言うのは、これも笑止千万です。
仕事をもっと効率的にやりたいと思うのですが…
誰もが、「仕事をもっと効率的にしたい!」と思っています。
じゃあ、その「効率」の正しい意味とはいったい何でしょうか?
効率の意味も知らずに、「効率的にしよう!」と言う人がいますが、どうやって仕事を効率的にするのですか?
「効率的にできないんです。」というのは、効率的にできないのではありません。
そもそも「効率」の意味を知らないから、効率的にできないのです。「効率的にやりたい…」と言いながら、効率の意味を知らないなんて、これも笑止千万です。
ビジネスをしたいのですが、よく分かりません…
今は空前の起業ブームと言っても過言ではないでしょう。
しかし、「ビジネスをしたい!」と言う前に、あなたはビジネスの正しい意味を知っていますか?
知るはずもありません。なぜなら、ビジネスの正しい意味を知っていれば、こんなことに悩むことなどないからです。
ビジネスの正しい意味も知らないのに、「ビジネスをしたい!」などと言うのは、これも笑止千万です。
営業がなかなか上手くいかないのです…
「営業がなかなか上手くいかないんです。」という悩みは、営業会社によくある悩みですが、じゃあ、営業の正しい意味は何ですか?
営業の正しい意味をあなたは答えられますか?
営業の正しい意味にも答えられないのに、「営業がなかなか上手くいかないんです。」などと言うのは、これも笑止千万です。
販売促進、つまり販促をしようと思うのですが…
売上が上がらない会社の経営者が大好きな販促ですが、じゃあ、販促の正しい意味とはいったい何ですか?
まさか、販促の正しい意味も知らずに、販促をしているのですか?
販促の正しい意味も知らずに販促しようとするのは、成果が出ないことをがむしゃらにやることと一緒です。
これも笑止千万なのです。
生産性を上げたいのですが…
「生産性を上げたい!」と考えている人や「生産性を上げるべきだ!」と言っている人がいますが、生産性の意味がなにか知っていますか?
明確に答えられないですよね。
生産性の意味も知らないのに、どうやって生産性を上げるのですか?
意味も決まっていないのに、生産性を上げることなどできるわけがありません。
有名な著書でも、「生産性を上げよ。」と書いてありますが、その書籍の中では、生産性の正しい意味がいったい何なのかを明確にせずに、生産性の解説がされているのです。
そんな曖昧な感じで、いったいどうやって生産性を上げるというのでしょうか?
どのような商品を取り扱えばいいでしょうか…
「どのような商品を扱えば良いのか?」や「こんな商品を扱おうと思っているがどうか?」という悩みがありますが、では、そもそも「商品」の正しい意味が何かを知っていますか?
商品の正しい意味が何かを知らないのに、いったいどうやって商品を取り扱うのでしょうか?
実は「商品」という意味だけで、7つの種類の商品があるということを知っていましたか?
そんなことも知らずに、「商品を取り扱う…」と言っても、当然無理な話なのです。
価格を安くしようと思うのですが…
価格競争に追われ、安さを実現しようとした時に、「価格を安くしよう!」と考える経営者の方が多いですが、じゃあ、その「安さ」の正しい意味とはいったい何でしょうか?
「安さ」の意味も知らないのに、どうやって「安さ」を実現することができるのでしょうか?
「安くする」と言った途端、どれだけ安くすればいいのかということが明確に分からないと、安くしても売れない場合や、安くし過ぎて荒利益高を無駄にする場合があります。
よって、「安さ」の意味を知らずに、「安くしようと思う…」と言うのは、笑止千万なのです。
言葉の意味を知らなければ何もできません
以上のように、ビジネスという世界では、使う言葉の正しい意味を明確に知っておかなければ、何もできません。たとえやったとしても、それは成果の上がらないやり方になってしまうのです。
つまり、ビジネス上での重要な言葉を知らない時点で、それは全く勝負にならないのです。
整理整頓の正しい意味が分からない限り、整理整頓はできません。経営の正しい意味が分からない限り、経営はできません。
売上高の正しい意味が分からない限り、売上高は上げられないし、効率の意味が分からずに、効率を上げることなどできないのです。
しかしこれは逆に言うと、経営やビジネスで使う正しい言葉の意味を知った途端に、正しい行動を行うことが可能になり、素晴らしい結果を出すことができるということなのです。
正しい言葉の意味を知った時、ビジネスや経営というものは、非常にシンプルで簡単だということに気がつけるはずです。
だからまずは、ビジネスで使われる言葉の正しい意味を知ることから始めてください。
そうすれば、今回の記事のタイトルのように、ビジネスや経営を簡単に理解することができるようになるのです。
つまり、ビジネスや経営が手に取るように分かるために絶対に知っておくべきものとは、ビジネスの時に使う言葉の正しい意味を知ることなのです。
その言葉の正しい意味については、このブログの中で解説していきたいと思います(すべてを解説することにはなりませんが…)。
最後に…
ビジネスの世界で使われる言葉の正しい意味を知ることが重要だということが分かりましたか?
正しい意味を知らずにやろうとしても、結果的には無駄な努力になってしまいます。そして、その無駄な努力をしている方が本当に多いのです。
せっかく時間をかけてやるのですから、その努力は絶対に報われるべきです。
たまに成果が出ない時に「良い経験になりました。」という気休めを言う人がいますが、そんな言葉を使ってはいけません。
ビジネスにおいては結果がすべてです。結果が出なければ、何の意味もありません。努力したのに結果が出ないことを正当化することだけはやめてください。
もちろん人生においては、結果だけではなく過程も大事なのですが、ビジネスにおいては結果がすべてです。だからこそ、結果につながることをするようにしてください。
「努力をすればいつかは報われる!」ではありません。このような書籍がたくさん販売されていますが、これは間違った認識です。正しい認識は、「正しい努力をした時に初めて報われる!」なのです。
その正しい努力をする第一歩こそが、正しい言葉の意味を知ることなのです。
それでは、次の記事では「経営」の意味について解説していきましょう。