経営がなかなか上手くいかない…。どうすれば経営が上手くいくのか分からない…。
経営を成功させたいが、なかなか成功できない…。なぜ、経営はこんなにも難しいんだ…。
このように、世の中では経営に苦しんでいる方が多数います。おそらく、あなたもその1人ではないでしょうか?
このように、経営について悩んでいる人は多くいますが、そのわりには、その「経営」という言葉について、しっかりと考えたり、学んだりしたことがない人が多いのです。
「経営を成功させたい!」と思っても、その経営の正しい意味も知らずに、どうやって経営をうまくやっていくのでしょうか?
そこで今回の記事では、「経営」の正しい意味について解説していきましょう。
当たり前のことですが、「経営」の正しい意味を知ることによって、「どうすれば経営は成長していくのか。」や「経営において大事なものは何か?」ということも分かるのです。
【問題です!】「経営」の正しい意味は何ですか?
さっそくですが、あなたは「経営」の正しい意味を答えられますか?
少しの時間でもいいので「経営」の正しい意味を考えてみてください。
大前提として、あなたは今までこういったことを学んできていません。よって、答えられないのが当然ですから、分からなくても心配しないでください。
ただ単に知らないだけのことですから、知らなくても全く気にする必要などありません。これから、知っていけばいいだけの話です。
それでは、経営の正しい意味についてですが、最初に言っておきたいことが、経営の意味は以下のようなものではないということです。
- 利益の追求
- 社会貢献
- 株主への還元
- 自己実現
これらは、経営の目的や結果であって経営の意味ではありません。では、「経営」の正しい意味とはいったい何でしょうか?
経営の正しい意味=継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動
経営の正しい意味は、これ以上でもこれ以下でもありません。経営の正しい意味とは、”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動のこと“ なのです。
たとえば、パン屋というビジネスをするとします。そうすると、そのパン屋をするために必要な店舗の家賃、設備費、材料費、人件費などが最初に必要になります。
よって、ビジネスをする時にはまずはお金が必要ですが、このようにビジネスにお金を入れる行為のことを「投資」と言います。この「投資」によって、パン屋のビジネスを始めることができます。
次に、パン屋のビジネスが始まるとパンがどんどん売れていきます。
そして、どんどんパンが売れれば売上高が上がり、利益を出せるようになります。そしてその利益が、お金という形で戻ってくるようになります。
この利益という形でお金が戻ってくることを「回収」と言います。
つまり、まずはビジネスにお金を「投資」し、そのビジネスでお金を稼ぎ、より多くのお金を「回収」するのです。
さらに、この「回収」したお金をもう一度、家賃や材料費や人件費として「再投資」するのです。そして、その「再投資」をおこなうことで、またさらなるお金を「再回収」できるようになるのです。
言っている意味は分かりますよね。
まずはお金をビジネスに「投資」し、そのビジネスでお金を「回収」します。そして、その「回収」したお金を、さらにビジネスに「再投資」し、そのビジネスでお金を「再回収」します。
そして、その再回収したお金を、またビジネスに「再々投資」し、そのビジネスでお金を「再々回収」するのです。
分かりやすく数字を使って説明すると、
500万円の投資 → 1,000万円の回収 → 1,000万円の再投資 → 2,000万円の再回収 → 2,000万円の再々投資 → 4,000万円の再々回収
ということです。
こんな数字の増え方は極端な例なのであまり無いですが、分かりやすく表現すると、こういうことです。
経営という活動は、この「投資」と「回収」を継続することによって、成り立っています。
そして、この投資の額と回収の額がどんどん増えていくことを「経営が成長する」と言い、減っていくことを「経営が衰退する」と言います。また、この投資と回収が止まった時点で「倒産」となるのです。
たとえば、「先月までは投資の額が1,000万円だったんですが、今月からは2,000万円になりました!」という場合は、投資の額が2倍になったのですから、店舗をもう1つ増やしたということになります。
そうすると、投資の額が増えているので、これがうまくいけば回収の額も増えて「経営が成長する」のです。
逆に、「先月までは投資の額が1,000万円だったんですが、今月からは500万円になります!」という場合は、投資の額が半分になり、もともとあった店舗を1つ減らしたということなので、「経営が衰退する」ということなのです。
そして、「先月までは投資の額が500万円だったのですが、回収ができずに投資ができなくなったんです!」という状態になった時には「倒産」です。
全然、むずかしくありませんよね。
すべての経営体というのは、こうやって継続した「投資」と「回収」の活動をおこなったり、仕組みを作ったりして運営されています。
だからこそ、経営の正しい意味が、”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動”になるのです。
これで経営の正しい意味が分かり、経営がいったいどのようなものかが明確に理解できたはずです。
これまで曖昧にやっていたことも、正しい意味を知ることで、「投資」と「回収」を継続させることが経営の本質であるということが分かったと思います。
この正しい意味を知らずにがむしゃらに「経営」をしても、経営はうまくいきません。
というより、正しい意味を知らなかったら、そもそも経営がうまくいっているかどうかの判定さえもできないということなのです。
それほど、正しい意味を知るということは大事なことなのです。
経営の意味を知るだけでは意味がありません
ここまで読み進み、「ふむふむ。なるほど。経営の正しい意味は、継続した投資・回収の仕組みとその活動のことかー。」という感想で終わってはいけません。
大事なことは、ただ単に意味を知ることではなくて、正しい意味を知ったうえでさらに何を知ることができるかなのです。
経営の正しい意味を知った途端に、さまざまなことを知ることができます。
たとえば、以下のようなものです。
- あなたの経営の現在の状態(成長か衰退か横ばいか)
- あなたの経営やビジネスが成長しない理由
- 経営やビジネスを成長させる上でもっとも必要なもの
- いい経営者の条件
もちろんこれらだけではありませんが、経営の正しい意味を知った途端に、さまざまなことを知ることができます。
まずは1つ目についてですが、まずはあなたの現在の経営状態を知ることができるということです。
あなたの経営やビジネスが成長しているのか、衰退しているのか、それとも横ばいなのかということを「投資」と「回収」の額で判断することができます。
あなたの「投資」の額は毎年伸びていますか? また「回収」の額は毎年伸びていますか?
この額の増減額によって、あなたの経営やビジネスが成長しているかどうかを判断することができるのです。せっかくなので、あなたの会社が成長しているのか、もしくは衰退しているのかという現状を、ここでしっかりと認識してみてください。
それでは、2つ目以降の解説については、次回以降の記事で解説していきたいと思います。楽しみしておいてください。
最後に…
今回の記事では経営の正しい意味について解説しましたが、ここではあまりピンと来ていない方もいると思います。そういう方はここでくじけずに、次回以降の記事もしっかりと読んでいただければと思います。
実は経営の正しい意味を知った途端に、あなたの会社が成長しない理由も、経営を成長させるうえで必要なものも、いい経営者の条件でさえも分かるのです。
正しい言葉の意味を知ることで、論理的に物事を考えられ、さまざまな問題を解決することができるようになります。
それでは次回の記事では、ビジネスが成長できない本当の理由と成長するための方法とは?について解説していきたいと思います。