経営者や起業家がやるべきたった1つの仕事とは何か?

2015-11-15

 約 10 分

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経営者や起業家の仕事

経営者や起業家はいったいなにをするべき仕事は何だろうか…。

社長として色々やっているけど、本当にやらなければならない仕事とはいったい何だろうか…。

あなたは、色々とやらなければならないことがありすぎて、いったい何をすればいいのかが分からなくなっていませんか?

社長という職業は、やらなければならないことが色々ありすぎて、本来、何をすべきだったのかさえも忘れている人が多いです。または、社長としてやらなければならない仕事について、もともと学んでいないか、間違いを学んだ人が多いです。

そこで今回の記事では、”起業家、経営者こそがやるべきたった1つの仕事”について解説していきたいと思います。

経営者や起業家がやるべき仕事とは?

経営者や起業家がやるべき仕事を話をする前に、まずは経営の正しい意味を確認しておきましょう。

経営の正しい意味とは、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動でした。(詳しくは、【問題です!】経営の正しい意味をあなたは答えられますか?を確認してください)

そして前回の記事では、いい経営者の条件について解説しました。

いい経営者の条件というのは、経営の意味が ”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動”なので、その仕組みを作ったり、その活動がうまくできることでした。

つまり、いい経営者というのは、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動がうまくできる人のことを言うのです。

これがいい経営者の条件であるのにも関わらず、経営の正しい意味を知らない人は、いい経営者のことを「人格が良い」とか「人間性が素晴らしい」などといった訳の分からない話になってしまうのです。

しかし、経営という活動すらまともにできていない経営者が、人格や人間性を磨いても何にもなりません。人格や人間性というものは、経営という活動がまともにできてはじめて、磨いていくものなのです。

このように経営の正しい意味が分かれば、いい経営者の条件が分かります。そしてこれと同じように、いい経営者の条件が分かれば、経営者や起業家がやるべき本当の仕事というものも見えてくるのです。

では、経営者や起業家がやるべき仕事とは一体何でしょうか?

この記事の最初でも解説したように、いい経営者の条件は、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動がうまくできることでした。

だとすると、経営者や起業家がやるべき仕事がいったい何なのかが分かるはずです。

少し、あなた自身で考えてみてください。

経営の意味やいい経営者の条件から考えられる、経営者や起業家がやるべき仕事とはいったい何でしょうか?

それは、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動がうまくできるようにするための仕事です。

では、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動がうまくできるようにするための仕事とはいったい何でしょうか?

これは何もむずかしいことはありません。経営者や起業家として考えてみれば分かることです。経営者や起業家だけが唯一できる仕事について考えてみればいいのです。

時間を取って、少しだけ考えてみてください。

さて、経営者や起業家だけができる仕事ですが、それがいったい何かと言うと「決定すること」です。

もっと分かりやすく言うと、”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動“をうまくいかせるための「決定」をすることなのです。

より具体的に言うと、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動をうまくいかせるためにはどうすれば良いのかを調査し、その調査の中からより有利なもの(経営活動が上手くいくもの)を選択できるようにすることが、経営者や起業家だけが唯一できる仕事なのです。

この「決定」という仕事こそが、経営者や起業家であるあなたがやるべきたった1つの仕事なのです。

継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動をうまくいかせるためには、以下のように数多くの決定すべきことがあります。

  • どのようなビジネスを決定すればいいのか?
  • どのような価格を決定すればいいのか?
  • どのような商品を決定すればいいのか?
  • どのような売り方を決定すればいいのか?
  • どのような販売方法を決定すればいいのか?
  • どのようなオペレーションを決定すればいいのか?

他にもたくさんありますが、これらの「決定」を間違えてしまう、つまり最初のスタートを失敗してしまうと、ずーっと苦しい思いをします。がんばりや努力は何も関係ありません。決定を間違えてしまった瞬間に、失敗してしまうことが決まるのです。

その証拠に、伸びないビジネスというものはどれだけがんばっても伸びないのです。これは最初の選択にミスが起きているのです。

たとえば、下駄屋というビジネスをするという決定をしてみてください。これを決定した時点で、失敗することは決まっています。いくら努力をしても、ビジネスの種類を変えない限り、成功することはありません。

このように、どんなビジネスを決定するのかということだけでなく、他にも数多くの決定すべきものがあり、その決定を間違えてしまった瞬間に失敗してしまうのです。

そして、この決定という仕事はあなたにしかできません。他の社員には絶対にできないことなのです。

だからこそ、経営者や起業家であるあなたは「決定」という仕事だけをするべきなのです。それほど「決定」という仕事は重要なものなのです。

「経営者や起業家は、決定する人だ!」という言葉を頻繁に聞くことがあると思いますが、こういった理由で、経営者や起業家は決定する人だと言えるのです。

あなたは「決定」という仕事をちゃんとしていますか?

これまでに、経営者や起業家がやるべき仕事は「会社が成功する方向へと進むために決定することだ!」と解説してきましたが、経営者や起業家であるあなたは、ちゃんとこの「決定」という仕事をしていますか?

あなたがするべき仕事というのは、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動がうまくいくように、さまざまなものを「決定」していくことですが、その仕事をちゃんとしていますか?

継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動がうまくいくためのビジネスモデル、売価、販売方法、売り方、組織、マネジメント、商品などをしっかりと学び、調査し、そのうえで決定していますか?

まさか、そういった調査や勉強もろくにせずに、自分の頭で考えて勝手に決めていませんよね? また、経営者のくせに現場に入って作業をしたり、掃除をして気持ち良くなっていませんか?

決定のために必要な調査もろくにせず、妙なコンサルタントに「経営者こそ、現場にはいるべきだ!」や「経営者こそ掃除をしろ!」ということを教えられ、現場に入って仕事や掃除などをして気持ちよくなっていませんか?

たまに、そういう自己満足な経営者がいますが、やっていることが全然違います。経営者や起業家の仕事というのは、現場に入ってするような仕事ではありません。

確かに現場に入って仕事をすると、「あの人はトップなのに、現場に入って仕事をする一生懸命ですごい人だ!」と言われて気分が良いかもしれません。

しかし、トップであるあなたがするべき仕事は、現場に入ってする仕事ではないのです。起業家や経営者が本当にやらなければならない仕事というのは、現場で汗をかいて一生懸命がんばることではありません。

”継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動”をうまくいかせるためには、

  • どんなビジネスがいいのか?
  • どんな売価がいいのか?
  • どんな販売方法がいいのか?
  • どんなオペレーションがいいのか
  • どんな組織がいいのか?

などということを絶えず調査し、勉強し、その中からベストなものを決定することなのです。

なぜなら、何度も言うように、決定作業というのは社長であるあなたにしかできないことだからです。社員に決定権はありません。

せこせこと社員ができるような仕事を率先してやって喜ぶ人は社長ではありません。経営を成長させるために、より重要なことを決定する人のことを社長と呼ぶのです。

たとえば船乗りの話で言うと、船長というトップが、見習いがするような掃除の仕事をしていていいと思いますか? そんなことをやっていてはダメですよね。そんな暇があるのなら、もっと重要なことに時間を使うべきです。

船長というのは、自分たちがどの方向に向かうのかを決める人のことを言います。つまり、舵取りをする人のことを船長と呼ぶのです。もし、掃除などをしている間に間違った方向に進んでいたらどうするのですか?

会社の社長でも一緒です。経営者や起業家であるあなたがするべき仕事というのは、自分の会社の方向性や、会社をより成長させるためにどのような手を打つのかを決めることです。

現場で仕事をしたり、掃除をしたりする時間はありません。そんなことをやっている間に、あなたの会社が間違った方向に進んでしまったらどうするのですか?

経営者や起業家がやるべきことというのは、会社にとって最も重要な「決定」をするために、調査をしたり、勉強をしたりすることです。

これが事実であったのにも関わらず、なぜか日本では現場の仕事をしたり、掃除をしたりするトップを評価する間違った風潮が出てきました。そしてその風潮を生み出したのが、世の中のコンサルタントです。

他に教える知識がないから、まるでお坊さんが言うような綺麗な言葉を使って、世の中の伸びない会社の経営者を気持ちよくしていき、お金を取っていったのです。こんなものにだまされてはいけません。

伸びている会社を見てみてください。

孫正義が現場の仕事をしていますか? 柳井正が現場の仕事をしていますか? スティーブジョブスが現場の仕事をしていましたか?

そんなことはしていません。トップがやるべき仕事だけを徹底的にやっているのです。会社の方向性を決める「決定」とそれに必要な調査や勉強ををおこなっているのです。

あなたは、継続した「投資」「回収」の仕組みとその活動をうまくいかせるために、何を「決定」していますか? また、しっかりとした決定をするためのヒントや根拠を調査し、勉強し続けていますか?

会社の方向性や会社の成長を決められるのは、トップであるあなただけです。あなたが間違った決定をすればビジネスは失敗するし、あなたが正しい決定をすればビジネスは成功するのです。これは、社員や部下には絶対にできません。

だからこそ、経営者や起業家であるあなたは、ビジネスを成功させるために必要な「決定」をするための、調査と勉強に時間とお金をかけてください。

この「調査・勉強 → 決定」という流れこそが、経営者、起業家こそがやるべきたった1つの仕事なのです。

最後に…

経営者や起業家には決定するべきことがたくさんあります。そして、その「決定」というものがすべてのスタートになるので、できるだけ間違えないようにしなければなりません。

なぜなら、この「決定」を違いで、成功するのか失敗するのかが決まるのですから。失敗せずに成功するためには、しっかりとした調査と勉強が必要になってきます。

よって、あなたはその調査と勉強、そして決定をする作業に時間をかけるべきであって、現場の作業や掃除に時間をかけている暇などどこにもありません。

今、現場の作業に追われている人は、何としてでも現場を離れるために、あらゆることをしなければなりません。「そうは言っても、現場の作業が忙しいんだよ。」と言っている間は、いつまで経っても忙しいままで楽になることはなく、これからも悪くなる一方です。

「経営者は忙しい。。」という恥ずかしい言い訳はやめて、まずは、経営者や起業家としてやるべき仕事である「決定」をおこなうために、現場の作業から出て、時間をつくることに専念してください。

その時にはじめて、道は開けてきます。

以上で今回の記事は終わりにしたいと思いますが、経営という言葉の正しい意味が分かった途端、いい経営者の条件も分かるし、経営者や起業家こそがやるべき仕事が分かったはずです。

論理的な考え方というものは、こういうものなのです。1つの言葉の定義が決まれば、芋づる方式にさまざまなことが明確になっていくのです。

正しい言葉の意味を知ることが、正しい行動を起こすスタートになるのです。

それでは次回の記事では、経営にとって必要不可欠なものについて解説していきたいと思います。

次回の記事:経営に利益は必要か?|利益を出さなければ経営とは言えない

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