【問題です!】販促の正しい意味をあなたは答えられますか?

2015-11-15

 約 9 分

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販促の意味

販促したのに売上が上がらない…。販促してお客が来たのはいいが、なぜか売れない…。

販促しないとお客が来ないから、販促をしなければならない…。

販促をすれば、売上は上がるはずだ…。

このように、販促に対しての問題や迷いがさまざまあると思います。そのせいで、この世の中には販促コンサルタントたるものが多数存在し、活躍しています。

しかし、「販促」の意味さえ知らないのに、「販促、販促!」と言っている人が多すぎます。

実は、販促を専門とするコンサルタントさえも、販促の本当の意味を知りません。もし知っていたとしても「販促の意味は、売るための技術です!」と、間違った販促の意味を答えるのです。

では、そもそも販促の正しい意味さえも知らないのに、いったいどうやって販促をするのでしょうか?

そこで今回の記事では、販促の正しい意味について解説していきたいと思います。

この正しい販促の意味が分かれば、世の中の「販促」のどこが間違いで、もともと販促というものはどうするべきものかを知ることができます。

実際に、このことを学んで販促を成功させた人はほぼ100%です。私の師匠がこの指導を行い、販促に失敗した人の話は聞いたことがありません。それほど販促の正しい意味とは、重要なものなのです。

それでは、本物の販促という世界を解説していきましょう。

「販促」の正しい意味を知っていますか?

さて、さっそくですが、あなたは「販促」の正しい意味を答えられますか? まさか、販促の意味を「売るための技術」というように勘違いしていませんか?

世の中ではこのように認識されていますが、本当に正しい販促の意味は「売るための技術」では決してありません。

販促を「売るための技術」と間違えて学んだからこそ、販促をしてもうまくいかないのです。間違ったことを学んだら、当然のことですが誰だってうまくいくわけがないのです。

では、どうして販促という言葉を「売るための技術」と間違えて学んでしまったのでしょうか?

何よりもまず、そもそもあなたは販促(=販売促進)という言葉がどこから来ているか知っていますか?

当然知っていることだと思いますが、販売促進という言葉はアメリカから来ています。アメリカのSP(=Sales Promotion)、カタカナ英語で言うと、セールスプロモーションを日本語に訳した言葉なのです。

もともと日本で使われているビジネス用語というのは、ほぼすべてアメリカから入ってきています。ずっと昔から、アメリカのビジネス用語のほとんどが日本語に訳されて、その言葉が使われているのです。

しかし実は、これらのビジネス用語が日本語に訳される時に、ある悲劇が起こりました。そのある悲劇とは何かと言うと、ビジネスにまったく詳しくない、英語が得意な人がビジネスの用語を訳したことです。

分かりやすく言うと、英語のことはよく分かっているが、ビジネスのことはまったく知らないビジネスの素人が、ビジネス用語を日本語に訳してしまったのです。

そして、この日本語への訳をする時にいくつかの間違いが起きました。そして、その最たるものがセールスプロモーション、つまり販売促進だったのです。

では、どのように販売促進という言葉が間違えられたのでしょうか?

それは、セールスプロモーション(=Sales Promotion)を「セールス = 売ること、プロモーション = 促進する」というふうに訳し、「売ることを促進すること」と訳してしまったのです。

日本では、セールスという言葉を ”売ること” だと思われていて、その “売ること” をより強化するものが販促だと勘違いし、訳されてしまったのです。

しかしこれは間違いです。

「Sales Promotion」というのはそもそもの話、セールスプロモーションではありません。本当は、「Sales Point Promotion(=セールスポイントプロモーション)」ということを意味する言葉なのです。

これはどういう意味かと言うと、自分の会社やビジネスのセールスポイントをプロモウトする活動のことです。分かりやすく言うと、自分の会社やビジネスの良さ(=セールスポイント)を、お客に促進(プロモウト)して伝えることなのです。

そうすると、販促の正しい意味というのは、売るための技術ではないということが分かるはずです。

では、販促の正しい意味とは、いったい何でしょうか?

では、販促の正しい意味が何かと言うと、「我が社の良さを過不足なく伝達する行為」です。分かりやすく言うと、あなたの会社の良いところを、1つの過不足もなくお客に伝える行為のことなのです。

これが「販促」の正しい意味です。販促の正しい意味というのは、「わが社の良さを過不足なく伝達する行為」であって、決して「売るための技術」ではなかったのです。

あなたの会社やビジネスの「良いところ」はいったいどこか?

販促の正しい意味が、「我が社の良さを過不足なく伝達する行為」だということが分かったと思いますが、そのうえで大事なことは、その「良さ」があなたの会社やビジネスにあるかどうかなのです。

あなたの会社やビジネスには「良さ」がありますか? もし、あなたの会社に「良さ」がなければ、いくら販促をしても売れないのは当然のことです。だからまずは、あなたの会社やビジネスの「良さ」を探すことが大切なのです。

私の師匠が指導していた所で、いくら販促をしても売上が上がらない会社がありました。そこで、この販促の正しい意味を教えたうえで、「あなたの会社の良さを抜き出してみてください」と解説したそうです。

その後、すべての社員で「わが社の良さ」というものを抜き出そうとしたのですが、「良さ」を抜き出すことがまったくできませんでした。

つまり、ここの会社にはお客に誇れる「良さ=セールスポイント」というものが何もなかったということです。

「良さ=セールスポイント」がない会社がどれだけ販促をしても、売上が上がることはありません。お客にとっての「良さ」がないのに、売上が上がる方がおかしいのです。

これが正しい見解であるのにも関わらず、なぜか世の中のコンサルタントは、「販促をすれば、売上は上がります! 販促がすべてです!」という訳の分からないことを言い出してしまうのです。

しかし、これは間違いです。ただ単に素晴らしい販促をして売上が上がるほど、ビジネスの世界は甘くありません。お客はそんなにあほではありません。

お客にとっての「良さ」がなければ、いくら販促をしても売れるわけがありません。

このことをしっかりと頭に入れておいてください。

うちには「良いところ」があるのに、なぜ売上が上がらないの?

また、今のように説明していくと「うちの会社には『良さ』があるのに、なぜか販促しても売上が上がらない…」や「うちの会社には『良さ』があるのになぜ?」と思う人がたくさんいます。

しかし、「うちの会社には『良さ』があるのに…」と言っていますが、その『良さ』とは、いったい何かを分かりますか?

当然のことですが、あなたが思う「良さ」ではありません。あなたが思うあなたの会社の「良さ」ではないのです。

じゃあ、誰が思う「良さ」なのかと言うと、それは「お客」です。要するに、お客にとっての「良さ」なのです。

あなたがどれだけ、「うちの会社の商品は、こだわって良いものを使ってー…」と言っても、その「良さ」がお客にとっての「良さ」にならなければ、ただの独りよがりの「良さ」なのです。

言っている意味が分かりますか?

たとえ話として、耳かきを例にとって解説していきましょう。

耳かきというものは、現在100円~200円で販売されているものですよね。そして、それが実際に売れているとします。これはどうして売れているのかというと、お客にとって何かしらの「良さ」があるから売れているのです。

そういうことになりますよね。お客が「良い!」と思わなきゃお客は買いませんから。こういうことを「お客にとっての良さ」と言うのです。

一方、「独りよがりの良さ」というのは、用途は同じ耳かきなのだけれども、” 職人が丹精を込めて、気持ちや文化、そして日本人のおもてなしの心を使い、厳選された素材とこだわりの職人名を入れた3,000円の耳かき” というようなものです。

一見、この言葉を聞けば、良いものを作っているように思えますが、その分、値段は高くなってしまいます。「匠の技術!」と言えば聞こえは良いですが、耳かきが3,000円もしてしまえば、お客からすれば「耳かきが3,000円? あほか!」となってしまうのです。

分かりますか? 絶対的なレベルで言えば、後者の「匠の技術で作った耳かき」の方が良い商品に決まっているのです。つまり、商品としての「良さ」は確実に上なのです。

しかし、だからと言ってこれは「独りよがりの良さ」にしか過ぎません。決して「お客にとっての良さ」ではないのです。

そうですよね。

良い商品であってもそれが高くてお客が買わないとすると、お客にとっては、まったく良い商品ではないということです。つまり、「良さ」というものは、経営者であるあなたが思う「良さ」ではなく、お客が思う「良さ」なのです。

この「お客にとっての良さ」というものが、あなたの会社やビジネスにはあるのかどうかということが、販促をするうえで大事なことになってきます。

なぜなら、販促の正しい意味が、「わが社の良さを過不足なく伝達する行為」ですから。

販促をどれだけしても、なかなか売上が継続的に増えていない理由は、この「お客にとっての良さ」があなたの会社に欠落しているからです。

これに気がつかずに、「うちが扱っている商品はいいのに…」というお客の存在を無視した考えに陥ってしまうのです。お客のことを無視して、自分だけの視点で考えるビジネスをやっていて成功するわけがありません。

お客のことを無視して「販促すれば売上が上がる!」と思って販促をしても、売れるようになるはずがありません。なぜなら、あなたの会社やビジネスに「お客にとっての良さ」というものがないのですから。

だから、販促をする前にするべきことというのは、あなたの会社やあなたのビジネスの中に、「お客にとっての良さ」を探すことなのです。

そして探した結果、「お客にとっての良さ」が無い場合は、その「良さ」を作ることから始まるのです。その結果、「良さ」ができ、少しずつ売上が上がってきた時に販促をすれば、売上を上げることはたやすいことなのです。

最後に…

販促の正しい意味とは、”わが社の良さを過不足なく伝達する行為”です。よって、その「良さ」というものがなければ、販促が成功することはありません。

また、その「良さ」というものは、あなたが思う「良さ」ではなく、お客が思う「良さ」なのです。

だからまずは、この「お客にとっての良さ」をあなたの会社にあるのかを探してください。そして、その「良さ」がない場合は「良さ」を作るところから始めてください。そうしなければ、販促が成功することはありません。

逆に言うと、これさえできれば販促を成功させることなど簡単です。全然むずかしいことではありません。なぜなら、これは本当に当たり前のことなのですから。

こういった事実を世の中のコンサルタントは、なぜかねじ曲げてしまうのです。

そして、そのねじ曲げられた事実を何も考えずに信じてしまい、無駄なお金を払って失敗していくのが世の中の伸びない経営者や起業家なのです。

これを読んでいるあなただけは、そうならないようにしてください。事実が何かをしっかりとつかむようにしてください。

次回の記事:売れなくなった時の販促対策は絶対にやってはいけない!

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