経営やビジネスはできるだけ失敗したくない…。
失敗するのが怖い…。失敗する人がいるのはいったいなぜか…。
以上のように、失敗に関しての心配ごとや悩みが数多くあります。
「どうせやるならできるだけ失敗しないようにしたい!」というのがすべての人の本音でしょう。
そこで今回は、身の回りにいる経営者や起業家の中で、経営やビジネスで失敗する人が持つ共通点を7つ出してみました。また、失敗しないための対策についても解説していきます。
この共通点を知ることによって失敗する確率を大幅に下げ、そのまま成功する確率を上げていくことができます。
目次
自分の頭で考えてやろうとする
失敗する経営者や起業家に見られる共通点の1つ目は、「自分の頭で考えてやろうとすること」です。
実はビジネスの業界において、ビジネスプランやビジネスアイデアはもちろんのこと、売上の上げ方や利益の出し方、コストの下げ方、集客の仕方など、さまざまな項目に対してちゃんとしたやり方、つまり、正しい「答え」というものがすでにあります。
この「答え」というのは、過去のデータからうまくいったと証明されたものであり、それをしっかりと学んでやれば成功します。それにも関わらず、なぜか自分のことを頭の良い人間だと勘違いして、自分の頭で考えてやろうとする人が多いのです。
しかし、こういう人はほぼ例外なく失敗します。
まず知っておいてもらいたいことは、ビジネスという世界は自分の頭で考えだしたアイデアで成功できるほど、甘い世界ではないということです。
ビジネスの世界には、あなたが想像できないほどの優秀な人がごまんと存在し、あなたはその中でビジネスをやっているのです。そんな人たちの中で、誰にも勝てるアイデアをみずからが生み出せるのは、本当に一部の優秀な人しかいません。
これを聞いて、「それそれ!その想像を絶する優秀な人がおれ!わたし!」と思った人にははっきりと言っておきましょう。
「あなたは間違いなく優秀ではありません。」
では、どうしてそのようなことが言えるのかというと、この記事をすでに読んでいる時点で、それが証明されているのです。
本当に優秀な人が、このような記事を読むと思いますか? 優秀な人がわざわざ自分の時間を割いてこのようなブログを読みますか?
絶対に読みません。優秀な人というのはこんなものを読む暇があったら、どんどんアイデアを出して、どんどん動き、どんどん成功しているはずです。
つまり、優秀な人はこんなものは読まなくても、自分で考えて成功し続けることができるのです。
今、この記事に目を通しているということは、自分の頭で考えることができない、あるいは自分の頭で考えてもうまくいかなかったからなのです。
もし本当にあなたが優秀で、自分の頭で考えて成功できる人なら、今頃、大成功しているはずです。そして、こんな記事など読まずにもっと大切なことに時間を使っていると思います。
しかし、それができていないということは、あなたはそれほど優秀ではないという証明なのです。
だったら、自分の頭で考えることはやめて、あなたよりも何十倍も優秀な人が成功したやり方、つまり、正しい「答え」を学んでやった方が成功する確率が高いのです。
もちろんあなただけでなく、私も優秀ではありません。だから私も、このBizdomをデザインする際には、日本と海外の人気ブログを約50コほど徹底的に調査して、その中から良いものを選び、参考にしています。(Bizdomはワードプレスで運営。バズ部さま提供の「Xeory」というテーマを使用。)
自分の頭で考えてビジネスをするほど、怖いものはありません。なぜなら、自分の頭で考えてもほとんど成功しないからです。
成功する人というのは、すでに成功している人のやり方を学び、そのとおりに実践します。その理由は、自分の頭を使わずに、すでに成功しているやり方でやった方が、圧倒的に成功する確率が高いことを知っているからです。
このように、謙虚になって他人から学ぶからこそ、成功し続けることができるのです。だからあなたも、もっと謙虚になって優秀な人がやっていることを学ぶようにしましょう。
そして、自分の頭でやりたいのであれば、まずは年商100億円という壁を乗り越えてからにしましょう。
ビジネス、経営の勉強をしようとしない
2つ目の、失敗する経営者や起業家に見られる共通点は、「ビジネスの勉強をしようとしないこと」です。
さきほども解説したので分かると思いますが、ビジネスの業界には、成果が出るやり方というものが存在します。
そして、それはいったいどのように生まれたのかというと、今まで成功しているものを体系化したものなのです。つまり、成功事例の集大成です。
そういったものがせっかくあるのに、それを勉強しようとしない人は経営者失格です。なぜなら、勉強しようとしないということは、伸びる気持ちがないことと同じことだからです。
たとえば、「僕、野球がうまくなりたいんです!」という少年がいた場合に、「うまくなる方法がここにあるよ!」と言っているのに、「別にそれは知りたいと思わない…」と言ったら、本当にうまくなりたいと思っているかどうか疑問に思いますよね。
それと同じことで、「伸びたい!」という気持ちを、経営者が本当に持っていれば勉強します。「伸びたい!」という気持ちを本当に持っており、その方法を学べると知ったら勉強するはずなのです。
勉強をしない経営者や起業家はほぼ失敗します。
では、どうしてそのように言えるのかというと、世の中の成功している経営者や起業家が、みんな勉強しているからです。すべての人が勉強していなければ、失敗する確率は少ないのですが、世の中で成功している人はほぼ例外なく、みんな勉強しているのです。
そして、その人たちは今でも勉強を続けています。だから、今まで勉強せずに成功していない人が、これからも勉強せずに成功することはありえません。未来永劫、成功はないのです。
もちろん、勉強せずに成功している人もいます。その人はそれでいいのです。問題は、今まで勉強していないから成功していないのに、「自分は勉強せずに成功できる人だ!」と勘違いしている人なのです。
はっきり言いますが、勉強せずに成功する人というのはすでに成功しています。よって、今現在、成功していない人というのは、勉強しなければ成功しない人です。
これが論理的な考えというものです。そして、これまで勉強せずに成功していないのなら、これから先も勉強しないのなら、今後とも成功することはありません。
だからこそ、現在まだ成功していない人は、ビジネスや経営の勉強をみずから進んですることをおすすめします。
まあ、これを読んでいる時点で、勉強する意欲はあるということですが…。そういった意味では、あなたは他の勉強をしない人よりも先にいっています。
「知っていること」「納得できること」だけをやる
そして、3つ目の失敗する経営者や起業家に見られる共通点ですが、「『知っていること』や『納得できること』だけをやること」です。
失敗する人の共通点の1つ目と2つ目で、「うまくいく正しいやり方を勉強した方がいい」ということを解説しました。この2つをちゃんと克服する人は多いのですが、次のこの2つ目を克服できない人が多すぎるのです。
たとえば、経営やビジネスについて勉強する必要性を感じ、勉強をし始めたとします。
その時に、「こうすれば上手くいく!」ということを5つ学んだとしましょう。じゃあ、その5つともちゃんと全部やっていますか?
もちろん、一度にすべてをする必要はないのですが、ちゃんと5つともやろうとしていますか? 5つのうち、「ふむふむ、なるほど。これとこれは納得できるから、この2つだけやろう。」と、納得できるものだけやっていませんか?
分かりやすく言うと、「5つのうち2つは納得いくが、残りの3つは納得いかないからやらない。」などということはやっていませんか?
こんなものでうまくいくわけがありません。成功する方法が5つだったら、あなたが納得できようができまいが、5つともやらなければならないのです。なぜなら、その5つをやったからこそ成功したのですから。
成功する方法が5つの場合、そのうちの3つだけをやると、それは成功する方法ではなくなります。全く別物になってしまうのです。
たとえば、Bizdomの中で、売上の正しい意味について、以下のように2つ解説しています。
- 所有資産を金銭に等換する行為とその活動
- お客が買い上げた金額合計
この1つ目の売上の意味だけを売上対策としてやっても、絶対に成果はでません。2つ目の売上の意味も一緒にやるからこそ、成果が出始めるのです。私が言っているのはこういうことです。
成功する方法というものがあっても、その中からあなたが納得できるものだけを選んでやってしまえば、その時点で成功する方法ではなくなってしまいます。
それは成功する方法ではなく、似て非なるものになってしまうのです。だからこそ、あなたが納得できるかどうかに関係なく、すべてをやらなければならないのです。
そもそもの話ですが、「納得できる」ということは、どういったことだか分かりますか?
それは、そういう考え方自体が、もともとあなたの頭の中にあったということです。言い換えれば、「納得できる」ということは、あなたの考え方と同じ部分なのです。
では、「納得できない」ということが何かと言うと、その考えがあなたの頭の中になかったということです。つまり、「納得できない」というのは、そもそもあなたの考え方とは、まったく違う考え方なのです。
そしてその考え方の違いこそが、成功する人とあなたの「違い」になります。だとすると、その「違い」を埋めることをしなければ、いつまで経っても成功することはありません。
要するに、「納得できないこと」とは、成功できないあなたと成功した人とのれっきとした「違い」だということです。この「違い」があるからこそ成功する人は成功し、失敗する人は失敗するのです。だからこそ、この「違い」に注目してほしいのです。
そして、この「違い」を埋めるために、納得できないと思うことにこそ、集中して取り組むようにしていかなければ、成功することはできません。
本当に成功したいなら、あなたが納得いくところだけでなく、納得いかないところもしっかりと取り組むようにしてください。
知っているだけでやらない
次に、4つ目の失敗する経営者や起業家の共通点ですが、「知っているだけでやらない」ということです。これは読んで字のごとく、わざわざ時間とお金をかけて勉強して知ったのに、なぜかやらないことについてです。
時間とお金をかけてさまざまな勉強をするけれども、実行に移さない人がいますが、いったいなぜでしょうか?
知っていることは知っているのに、実際にやっているかというとやっていないのです。ちゃんとやっている人は良いのですが、やっていない人はいったいどうしてやらないのでしょうか。
やらなきゃ学んだ意味がまったくありません。
本当に不思議なのです。やらないのに学んでばかりの人が多いのです。たとえ知ったとしても何もやらないのであれば、学ぶ意味なんてどこにもありませんよね。
どうせやらないのなら、学ぶ時間もお金も無駄だと思いませんか?
勉強というのはそもそも手段です。何かやりたいことがあって、それを実現するためにするものが勉強です。つまり、勉強自体には何も価値はなく、その勉強を通して成果を出すことに価値があるのです。
それなのに、なぜか成功しない人に限って、この勉強を目的化してしまうのです。
勉強することがなにか偉いですか? 勉強してもそれが何の役にも立たなければ、学ぶ意味などありませんよね。知るだけではまったく何の意味もないのです。ただ単に、頭に知識が入るだけで何の意味もありません。
本当に成功したいと思うのなら、知ったらやってください。知るだけで成功することはありません。よって、知ったあとは、それを実践してください。
なぜなら、ビジネスとは、思考で成り立つものではなく、アクション(=行動)で成り立つものですから。知っただけで、ちゃんと行動しなければ、何の意味もありません。
数字の裏付けをまったく取らない
では、5つ目の経営者や起業家が失敗する共通点ですが、「数字の裏付けをまったく取らない」ということです。
これが非常に多いのです。どこで教えられたのか知りませんが、ビジネスを「感覚」という曖昧なものでやろうとしている人が多いのです。ビジネスというものは、感覚でやるものではありません。数字を使ってやるものなのです。よくよく考えてみてください。ビジネスというものは数字しか使っていません。
たとえば、物販で考えてみると分かりやすいのですが、商品には価格があります。これは数字で表すことができます。
そしてそれには、仕入れ値があり、これも数字で表すことができます。さらにそこから経費を出すのですが、その額も数字で表すことができます。そして、残った利益も数字で表すことができるのです。
つまり、ほぼすべてが数字によって表すことができるということです。
これらが何を意味しているのかと言うと、ビジネスというものは数字によって成り立っているということなのです。売価、仕入れ値、荒利益高、人件費、家賃など、すべてが数字によって成り立っているのです。
それなのになぜか、気合いと根性、プラス思考という感覚を使うような、あいまいなオカルトビジネスが横行しているのです。
たとえば、数字を計算して、明らかに1人分の人件費がオーバーしているとしましょう。この時、数字を中心にビジネスをしている場合は、その1人分を無条件にカットします。本当はやりたくなくても、そうすることによって会社は生き延びることができるのです。
しかしこれが、失敗する経営者の手にわたると「1人分足りないけど、がんばったらあとちょっといけるー!」という訳の分からない話になってしまうのです。そして結果的には会社は潰れ、もっとたくさんの人を苦しめることになるのです。
経営というものが、お金の投資と回収の仕事であるかぎり、数字をちゃんと守らないと、当たり前のことができなくなるのは当然の話です。ビジネスにおいては数字の裏付け、つまり数字をすべての基本にしなければ、むちゃくちゃになってしまいます。
だからこそ、数字をすべての基本にしてください。ビジネスは数字を基本にしなければ、気が付かないところで大きなミスを起こすことになるのです。
また、このように「ビジネスの基本を数字に!」と言うと、なぜか「数字でビジネスをやってる!」と言って批判する人がいます。
しかし、数字でいいのです。数字でなければダメなのです。なぜなら、人間を中心に考えても、数字においてちゃんと成り立っていなければ会社は潰れるからです。
逆に言えば、数字に忠実にやれば、会社が潰れることはありません。
確かに、人間を中心に考えることも大事だと思いますが、人間の話をする前に、まずは数字に忠実になることです。これさえもできていない経営者が「人間を中心に!」と言うのは、百万年以上も早いのです。
お金を持っていない、儲けようと考えていない
6つ目の失敗する経営者や起業家の共通点というのが、「お金を持っていない、儲けようと考えていないこと」です。
Bizdomをしっかりと読んでいる方や、ビジネスをしている人なら分かると思いますが、経営という活動には、お金が必要不可欠です。お金がなければ、経営という活動はできません。
だから、あなたが経営者なら、儲けることやお金を持つことが、非常に大切になってくるのです。
それにも関わらず、「お金のことはあまり気にしていない。」と言ってしまう、わけの分からない経営者や起業家がたまにいるのです。
別に、「お金のことはあまり気にしていない。」という言葉を批判しているのではありません。そういう言葉はあってもいいのです。
しかし、会社のトップである経営者ともあろう人間が、そんなことを言ってしまってはダメなのです。経営というのは、経営の正しい意味からも分かるように、お金の投資回収業なのです。
だからこそ、経営者がやるべき仕事とは、どうすれば投資に対しての回収が早くおこなえるのかということです。これ以外に経営者の仕事はありません。経営者になるからには、これを一番に考えなければならないのです。なぜなら、経営者にしかこの仕事はできないからです。
もし、あなたがこの仕事をしたくなければ、会社のトップはやめるべきです。自分よりも、お金の投資と回収をうまくおこなえる人間に任せるべきなのです。そして、自分はやりたいことをやればいいのです。
あのApple社のジョブスも、自分が商品開発に没頭したいから、ペプシコーラの社長であるジョンスカリーに「残りの人生を砂糖水を作って過ごすのか、世界を変えるのかどっちがいい?」と言って口説き、Apple社の社長に任命しました。
経営者の仕事をしたくないのならそれでいいのです。「お金のことはあまり気にしていない。」と言っていいのです。ただしそれは、経営者というポジションから降りてからにしてください。
あなたが経営者である限り、経営とは投資回収業なので、「お金のことはあまり気にしていない」などと言っている暇などありません。経営者なら経営者らしく、次のビジネスに投資できるようにお金を儲けて、お金を持つことを意識してください。
もし、この内容に納得いかない場合は、以下の経営に関する参考記事を読んでみてください。
時間を持っていない、時間を作ろうとしていない
失敗する経営者や起業家の最後の共通点は、「時間を持っていない、時間を作ろうとしていない」ということです。
経営者や起業家というのは、時間をたっぷり持っておくべきです。
では、いったい何のために時間が必要なのかというと、より有利なビジネスやオペレーション、販売方法などといった、ビジネスに関するさまざまな決めごとを決定するために、世界中の成功事例を誰よりも多く見る必要があるからです。
経営者というのは、投資回収業をうまくいかせるための決定者です。つまり、決定することが仕事なのです。そして、その決定によってあなたの会社が成功するか失敗するかが決まってくるのです。
だとすると、そんな大事な決定を片手間でしていてはダメだということです。経営者というのは、自分が持っている時間のすべてを使い、世界の成功事例を研究しなければならないのです。
失敗してしまう経営者ほど、「トップは現場に入って仕事をするべきだ!」という嘘を、妙なコンサルタントに教えてもらって現場に入り、最も重要なものに使う時間を浪費してしまっているのです。
経営者ともあろう人間が、現場なんかに入って時間を無駄にして、いったい何をしているのでしょうか?
そんなに現場の仕事がしたいのなら、他の人に経営者をやってもらって、自分はワーカーとして現場の仕事だけをすればいいのではないでしょうか?
経営者なら経営者らしく、会社にとって一番重要な項目である「決定」に、時間とお金と命をかけるべきなのです。たとえ今はそれができなくても、いずれそれができるような仕組みづくりに早く入っていくべきなのです。
経営者こそ、本当に大事なことに使える時間を持つようにしてください。そして、あなたの会社を成功へと導くために、世界の成功事例を学んだり、見るようにしてください。
最後に…
あなたはこの7つの中のいくつに当てはまりましたか?念のために以下にまとめを記述しておきましょう。
- 自分の頭で考えてやろうとする
- ビジネス、経営の勉強をしようとしない
- 「知っていること」「納得できること」だけをやる
- 知っているだけでやらない
- 数字の裏付けをまったく取らない
- お金を持っていない、儲けようと考えていない
- 時間を持っていない、時間を作ろうとしない
実は失敗する人の共通点の反対側は、成功する人の共通点になります。成功する人の共通点としては当たり前のことが多かったかもしれませんが、この当たり前のことがなかなかできないのです。
しかし、これらができるようになれば、素晴らしい結果を生み出せるようになります。もし出ない場合は、もう一度どこか見落としているところがないかを確認するようにしてください。
大事なことは、当たり前のことを当たり前のようにできることです。それができないのが、失敗する経営者や起業家なのです。
あなたには失敗してもらいたくないので、ぜひ、この失敗する共通点から逃れるようにしてください。